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ハンドブック近代中国外交史―明清交替から満洲事変まで

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623084906
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C3322

出版社内容情報

東アジアの変貌、西洋・日本との対峙
アヘン戦争、日清・日露戦争、革命外交、満洲事変…
清朝と中華民国が直面した、65の外交事例を解明する。

清朝、そして中華民国は、迫り来る西洋や日本の脅威に対していかに立ち向かったのか。はたしてその間、いかなる外交を展開したのか。本書では、清朝建国からアヘン戦争、日清・日露戦争などを経て満洲事変勃発に至るまでの約300年になされた65の事例について、それぞれ背景、展開、意義を詳述し、近代中国外交史の全貌を明らかにする。

内容説明

清朝、そして中華民国は、迫り来る西洋や日本の脅威に対していかに立ち向かったのか。はたしてその間、いかなる外交を展開したのか。本書では、清朝建国からアヘン戦争、日清・日露戦争などを経て満洲事変勃発に至るまでの約300年になされた65の事例について、それぞれ背景、展開、意義を詳述し、近代中国外交史の全貌を明らかにする。

目次

第1部 清朝の対外関係―一七世紀~一八世紀
第2部 西洋との関係―一八世紀~一九世紀前半
第3部 条約の時代―一八六〇年代
第4部 転換の時期―一八七〇年代~八〇年代前半
第5部 日清戦争・日露戦争―一八八〇年代後半~一九〇〇年代
第6部 民国と外交―一九一〇年代
第7部 国民革命―一九二〇年代

著者等紹介

岡本隆司[オカモトタカシ]
1965年京都府生まれ。1993年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都府立大学文学部教授。博士(文学)

箱田恵子[ハコダケイコ]
1975年広島県生まれ。2004年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都女子大学文学部准教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ピオリーヌ

15
露清関係の記述がまず目に止まった。そもそもネルチンスク条約はモンゴル情勢とも密接に関わっており、ジューンガルのガルダンと対決する前提としてロシアとの関係を安定化させる必要が生じた。同様にキャフタ条約締結の背後にもジューンガルの存在は見え隠れする。また儀礼面について。ネルチンスク条約以前においては、清朝皇帝がロシア皇帝に勅書を下した例が見られるが、その後は原則として国書のやり取りはなく、キャフタ条約では公文の名義を理藩院と元老院とすることが定められた。また雍正年間に清朝は二度にわたって2023/05/26

電羊齋

6
清朝・中華民国が直面した外交上の各事例について、一つの事例につき数頁(多くは見開き2頁)で「背景」、「展開」、「意義」の3点に分けて解説し、わかりやすくまとめている。参考文献も記載。本書を読むと、現在の中国の外交問題の主なトピックである領土、政治、対日関係、民族問題の多くは清代そして民国時代に端を発していることがわかる。また、近代中国外交史は一面で日中両国の行き違いと衝突の歴史でもあり読み進めるのが憂鬱だったが、満洲事変に至る過程がよく整理されており、得るものが多かった。良書。2019/12/22

ヂェフ

1
中国と領土問題を巡るニュースが増加する中で中国の領土意識や秩序の捉え方が言及されることも増えてきたが、この本なんかが理解の助けになるのではないか。全盛期の清朝が領土紛争に際してロシア帝国より多少優位に立って交渉を進めていた事実やアヘン戦争が中華帝国の秩序観を完全には崩壊させなかったことが興味深い。2022/09/15

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