内容説明
「帝国」はユーラシアをどう変えたか。ロシア帝国、清朝、英領インド帝国、オスマン帝国…帝国の拡大・崩壊・再編と、現代への視座。3地域に、日本、オスマン、イラン、アメリカも加え、帝国・植民地の近代化、大国と小国の関係、帝国崩壊後の国家と世界秩序の再編を論じる。
目次
ユーラシア近代帝国論へのいざない
第1部 帝国と近代―相克と相乗(国民帝国の編成と空間学知の機能―日本の帝国形成をめぐって;帝国とシャリーア―植民地イスラーム法制の比較と連関)
第2部 帝国と周縁―まなざしの交錯(帝国へのまなざし―イラン国王、岩倉使節団、シャム国王とロシア・イギリス;帝国とジェンダー―アニー・ベサントを手掛かりに;周縁から帝国への「招待」・抵抗・適応―中央アジアの場合)
第3部 帝国の崩壊と世界秩序の再編(第1次世界大戦と帝国の遺産―自治とナショナリズム;経済開発・工業化戦略と脱植民地化―1940年代末~60年代中葉のインドと香港;「非公式帝国」アメリカとアジアの秩序形成―1945~54年;「帝国」としての中国―20世紀における冊封・朝貢認識と「中国」の境界)
帝国・地域大国・小国
著者等紹介
宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年東京都生まれ。1996年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。現在、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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