レーナの日記―レニングラード包囲戦を生きた少女

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レーナの日記―レニングラード包囲戦を生きた少女

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  • サイズ B6判/ページ数 339p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086413
  • NDC分類 986
  • Cコード C0098

出版社内容情報

1941年9月、ナチス・ドイツ軍は250万の市民が暮らすレニングラードの包囲を完了した。食料と燃料の供給が断たれ、冬が迫り、飢餓が始まる。人々は犬や猫をスープにし、革ベルトやコートの毛皮、イラクサを煮て食べた。包囲は872日間におよび、80万人以上が犠牲となった。
「日記よ、わたしの悲しみを大切にしまっておいて」16歳のレーナは腹いっぱい食べることを夢見ながら、日記を書きつづける。
最後の平和な学校生活と開戦後の日々。砲撃の恐怖、食事の記録、読書、恋、未来への希望。そして母の餓死によって、レーナはひとり残された。
配給のパンを求めて街を駆けまわる。レーナは恐ろしい不安な日々に、食べ物と言葉にしがみつくことで生きのびていく。
空腹と孤独の底で、動物学者になる将来の夢をつむいだ。100グラムのパンと交換で子ネズミを手にいれて飼い、食べ物はすべて分け合おう。亡きママたちへの愛情を小さな生きものに注ぐのだ。
春が来ると、レーナは必死に包囲からの脱出をめざした。そして出発を目前にして、日記はとぎれる。
1962年、誰かの手でレニングラードの文書館に届けられ、眠ったままになっていた日記を、21世紀になって歴史学者が発掘、出版された。少女の日記が甦らせる、ぎりぎりの生存、歴史の記憶。

内容説明

1941年9月、ナチス・ドイツ軍は250万の市民が暮らすレニングラードの包囲を完了。包囲は872日間におよび、80万人以上が犠牲となる。飢餓と爆撃と酷寒の都市で、食べ物と言葉への執着が命をつないだ。16歳の少女が圧倒的筆力でとらえた独ソ戦下の生活。発掘された「レニングラードの『アンネの日記』」。

著者等紹介

ムーヒナ,エレーナ[ムーヒナ,エレーナ] [Мухина,Елена]
1924年ウファに生れる。30年代初めにはレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)に移住し、病弱な母に代わって、元バレリーナで舞台美術の仕事をしていた伯母に育てられる。独ソ戦開戦時は16歳、レニングラード第30学校の女子生徒。包囲されたレニングラードから、親戚の暮らすゴーリキー市(現在のニジニ・ノーヴゴロド)への脱出をめざす。1991年モスクワにて没

佐々木寛[ササキヒロシ]
1949年盛岡市生れ。早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒、同大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程単位取得退学。信州大学教養部助教授、同人文学部教授、同全学教育機構教授を経て、信州大学名誉教授。専門はロシア文学、文学理論

吉原深和子[ヨシハラミワコ]
1965年横浜市生れ。1987年東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科卒業、95年早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻博士課程単位取得退学。芝浦工業大学非常勤講師(ロシア語、1993‐95)、信州大学非常勤講師(同、1995‐2001および2009‐13)。専門は20世紀ロシア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

93
ドイツとフィンランドの攻防のため、封鎖されたレニングラード。極寒の冬が来る中、燃料や食料も満足に届かなくなった餓死と砲弾の恐怖を生き抜いた、一人の少女の記録。日記の初めは恋に恋し、「レーナママは私の事を賢いと思っているけど、違うんじゃ?職探ししたい」という想いを抱えて試験に緊張し、仲間はずれに悩むなど、人見知り女子としては共感する所が多く、微笑ましい。だがページが進むにつれて徐々に乏しくなる物資への不満から飢えへの凄惨さ、人との繋がりも切れ、静かに追い込まれていきながらも楽しみにしがみつく生き様が綴られる2018/01/22

藤月はな(灯れ松明の火)

59
再読。余りにも身近な庶民からの戦争日記②。僅かな配給の食料を心待ちにし、驟をふやかした薄いスープやキャンディで凌ぐ。そんな中、食料に絵葉書を買った事への葛藤が異彩を放つようでいて人間味を感じた。人は決してパンのみで生きる者ではないのだ。そしてレーナが当時のソ連の助けを信じていた事とウクライナを同胞として見做していた箇所を読むのに胸が痛む。あの時、ロシアは空襲警報に怯えつつもそれが日常と化し、飢えを経験した。でもウクライナにそれよりも非道な事をしている今のロシア。生きていたら彼女はどう見るのだろうか?2022/04/11

hiroizm

37
80万人とも100万人とも餓死で無くなったとされる第二次大戦レニングラード包囲戦の渦中にいた16歳の少女の日記。恋や友情、眩しいくらいに楽しそうな学校生活から、戦争によって連日の空爆、食糧の欠乏、そして祖母養母を失うというレーナの暮らしの過酷な変容に言葉が無い。聡明で気丈な女子らしく、大変な境遇にありながらも自分を鼓舞するような文を書いていて感動した。また空爆や戦時下のレニングラードの様子の描写もなかなかの文才。旧ソ連の高校生の学園風景、独ソ戦の様相を知るには良い資料。読んでよかった。2022/03/31

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

25
17歳の少女が書いた、封鎖中のレニングラードでの日記。最初はクラスメイトや勉強の事を書いているが、冬になり食料燃料が不足、次第に手に入れた食料品とそれをいつ食べたかの記載になってゆく。一緒に暮らしていた家族をもひとりひとり死んでいく。頭の中は常に食べ物の事でいっぱい。17歳なら食べ盛り。戦争とは本当に酷いものである。2022/06/29

BLACK無糖好き

16
レニングラード封鎖下に残された、当時16歳の女子生徒レーナ・ウラジミーロヴナ・ムーヒナの日記。日記の現物はサンクトペテルブルク国立中央歴史政治文書館にて保存されているようだ。◆飢えと極寒で身近な人が亡くなり孤独な身となる中で、必死に生き続けようとする意志と、明日には事態が改善されるだろうと希望を失わない姿勢に胸が締め付けられる。少女らしい瑞々しさと、16歳とは思えない高い知性も印象深い。◇本書を読んで、遠藤誉さんが長春包囲戦の地獄の経験を書いた『チャーズ』を思い出してしまった(-_-;)。2017/11/30

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