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出版社内容情報
デリダの教育論の集大成。これまで知の中心だった哲学教育を削減する大学改革案に徹底的に反論した。大学教育の原点を問う。全2巻
今年没後10年を迎えたデリダの哲学教育論の集大成。これまで知の中心だった哲学教育を削減し、実用的教育へと舵を切るフランス政府の大学改革案に、デリダは実践と理論の両面から反対した。デリダが中心となった「哲学教育グループ」の活動記録と、哲学と大学の役割を根本から問い直す論考を同時に収録。大学とは何か。考えることの自由とは。大学教育の原点を問う。全2巻。
特権
第?T部 誰が哲学を恐れるのか
教員団体はどこで始まり、いかに終わるのか
哲学教育の危機
ヘーゲルの時代
内容説明
重要なのは、権利を奪われているものの権利を認めることにほかならない―。哲学教育の削減を求める政府の教育改革に反対し、制度の問われざる前提を思考する、デリダの哲学教育活動の集大成。
目次
特権 正当化のタイトルと導入的な注記(「~の権利」、「~への権利」―制度的前提;地平と設立、二つの哲学的企図(国際哲学コレージュの事例)
「哲学」という名、哲学に対する関心
来たるべき民主主義―言語の権利、言語への権利
境界線の通過―哲学を宣言する
「通俗的な口調」について―あるいは、実況「直接話法」の哲学について(指向と方向―権利、厳格さ、直接、規則性)
あくまでも自分自身で―それゆえ、もう一度、あくまでもカントによって-自らを権威づけること
超象徴的なもの―最終審級の法廷
客観性、自由、真理、責任)
第1部 誰が哲学を恐れるのか(教員団体はどこで始まり、いかに終わるのか;哲学教育の危機;ヘーゲルの時代;哲学とその学級;分裂する教師団体―「ヌーヴェル・クリティック」誌への回答;全国三部会の哲学)
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック] [Derrida,Jacques]
1930‐2004。アルジェに生まれる。20世紀を代表する思想家。現象学の再検討から出発し、ニーチェやハイデガーの哲学を批判的に発展させる。脱構築、差延、散種、グラマトロジーなどの概念を作り出し、ポスト構造主義を代表する哲学者と目される。高等師範学校等の講師を経て、1984年から社会科学高等研究院でセミネールを実施。同時代の諸問題を西洋哲学の根本問題とともに論じ、晩年は「来たるべき民主主義」の思考を練成させる
西山雄二[ニシヤマユウジ]
1971年生まれ。首都大学東京准教授。フランス思想専攻
立花史[タチバナフヒト]
1974年生まれ。早稲田大学等非常勤講師。フランス文学・思想専攻
馬場智一[ババトモカズ]
1977年生まれ。長野県短期大学助教。哲学・倫理学・思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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